ブリティッシュショートヘアってどんな猫?
ブリティッシュショートヘアは、大変歴史が古い猫種で、古代ローマ帝国の軍隊がイギリスに攻め込んだ際、ネズミから食料を守るために連れてきた猫が始まりとされています。
まん丸な顔にクリっとした大きな目、さらにずんぐりむっくりとした愛らしい体型がなんとも魅力的です。
毛色は美しいブルーが人気ですが、ブルー以外にもブルー&ホワイトやレッド・マッカレル・タビー&ホワイトなどがあります。
毛並みはベルベット生地のように滑らかで、思わず触りたくなってしまいます。
ブリティッシュショートヘアは独立心が強い
ブリティッシュショートヘアは穏やかで、落ちついた性格の持ち主です。
物覚えがよく、飼い主さんに対しては愛情深く接してくれることから、ペットとしての人気も高いです。
ただ、ブリティッシュショートヘアはやや独立心が強い傾向にあります。
そのため、飼い主さんにベタベタすることはなく、むしろ執拗にスキンシップを求められるのは好まないようです。
だからこそ、無理に抱っこしようとすると、あからさまに嫌がられてしまうこともあるのです。
ブリティッシュショートヘアと良い関係を築くには?
嫌がっているのに無理やり抱っこしようとしたり、執拗にかまったりしてしまうと、ブリティッシュショートヘアはストレスを感じてしまいます。
ブリティッシュショートヘアは「過度なスキンシップを好まない子が多い」ということを理解し、適度な距離を保って接することを意識しましょう。
もちろん、まったくコミュニケーションを取らないと、それもストレスになってしまいますので、ブリティッシュショートヘアの方から近くに寄ってきたり、甘えてきたりしたときに、しっかりスキンシップをとってあげましょう。
抱っこ好きになってもらうためのポイント
ブリティッシュショートヘアの場合は、独立心が強いという性格が関係しているので、抱っこ好きになってもらうのはなかなか難しいです。
しかし、以下のポイントをおさえることで、抱っこに対する抵抗感を少なくすることができるかもしれません。
猫が寄ってきてくれる状況を作る
寒い日に、暖かい毛布を膝の上に敷いてみたり、大好きなおもちゃで膝に誘導したりして、猫が自分のもとに寄ってきてくれるような状況を作れると、自然に抱っこできる場合があります。
ただ、近くに寄ってきてくれたからと言ってすぐに抱っこしようとはせず、愛猫の様子をうかがいましょう。
リラックスしている、もしくは甘えているような様子ならば、抱っこさせてくれる可能性が高いです。
猫が落ち着く抱き方をする
猫を抱っこする際、皆さんはどのように抱っこしているでしょうか。
実は以下のような抱き方はNGとされています。
- 人間の赤ちゃんを抱くように、お腹が見えるような姿勢で抱っこする
- ぎゅっと強く抱きしめる
- 腕周りをつかんで抱っこする
猫が落ち着く抱っこというのは、しっかりとした安定感とちょっとした自由さがある抱っこです。
正しい抱き方としては、片方の手を猫のわきに差し入れて、猫の体を優しく持ち上げます。
猫の足が床から離れたら、手早くもう片方の手でお尻を支えてあげるようにします。
飼い主さんの体から離してしまうと、不安定になってしまうので、体を密着させるようにしましょう。
抱っこは怖くないと認識してもらう
ブリティッシュショートヘアに限らず、猫は体を拘束されてしまうと、自由がきかないことに不安を感じます。
抱っこ=動けない、怖い、というネガティブなものではなく、抱っこ=嬉しい、気持ちいいのようにポジティブなものと思ってもらえるようにしましょう。
具体的には、愛猫を抱っこした際に、耳の後ろなど、猫が気持ちいいと感じる場所をなでてあげたり、おやつをあげたりすると効果的です。
あまり長時間抱っこはせず、少しでも嫌な素振りが見えたら、すぐに降ろしてあげましょう。
まとめ
ブリティッシュショートヘアは独立心が強い子が多いので、抱っこしようとすると、拒否されてしまうこともあります。
しかし、それは飼い主さんが嫌いだからとか、懐いていないからというわけではありません。
ブリティッシュショートヘアにとっては、飼い主さんがいつでも近くにいて、ときどきかまってくれるくらいで満足なのです。
ブリティッシュショートヘアと良い関係を築くためには「適度な距離を保って接する」ということを忘れないようにしましょう。